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糖の分解、吸収を抑えるタマネギ外皮の力

2018年4月23日

食事から摂取する炭水化物は人間が生きていくうえで欠かせない栄養素の1つです。
炭水化物が多く含まれる代表的な食べ物はご飯、パン、麺類、砂糖などで、私たちは毎日の食事から多くの炭水化物を摂取しています。

炭水化物は唾液や胃液などの消化酵素によって分解され、最後は小腸に存在するα-グルコシダーゼという酵素で最小単位であるブドウ糖(単糖類)に分解され体内に吸収されます。
吸収されたブドウ糖は身体のあらゆる器官を動かすエネルギー源となります。

しかし現代の食習慣では、食べすぎなどの原因により必要以上のブドウ糖が体内に取り込まれ、肥満や糖尿病といった生活習慣病につながる危険性が報告されています。
そのため、糖尿病の治療薬の1つには、糖を分解し体内に吸収しやすくするα-グルコシダーゼの働きを抑えることで、糖の消化吸収を遅延させるα-グルコシダーゼ阻害薬と呼ばれる薬が存在します。

in vitro(試験環境において行う実験)において、タマネギ外皮エキス末がα-グルコシダーゼの働きを抑える効果を測定するために、ラットの小腸からグルコシダーゼを抽出し他の野菜類との比較を行いました。
一般的にα-グルコシターゼ阻害活性が強いとされるニガウリやバナバと比較したデータが以下のデータです。

 

α-グルコシダーゼ阻害活性

 

このグラフからもわかるように、タマネギ外皮エキス末は、バナバやニガウリあるいは、タマネギの可食部(可食部の抽出液)よりも阻害効果が強いとの結果が得られました。
タマネギには古くから様々な薬効があると伝えられ重用されてきましたが、その一つであるα-グルコシターゼ阻害活性についての有用なデータであると考えています。

in vivoによる試験結果はこちら